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ブロックチェーン業界とブロックベースの現状と展望!ブロックベース株式会社の代表取締役・真木大樹さんにインタビュー

今回は株式会社BlockBase(以下ブロックベース)の代表取締役・真木大樹(さなぎたいじゅ)さんにインタビューを行いました。

ブロックベースはブロックチェーン関連技術のコンサルティングや、プロダクトの企画開発を中心に行っている会社です。ブロックチェーンを使った NFT のマッチングプラットフォーム「bazaaar」やNFTを利用した楽曲配信実験など、様々な注目度の高い事業を行っています!

公式サイト
https://block-base.co/

ブロックチェーン業界とブロックベースの現状

―ブロックチェーン業界の現状について教えてください。

ブロックチェーンの現状については、今は大きく金融か非金融領域かに分かれています。金融だと分かりやすくお金、もしくはトークン(仮想通貨)を発行する感じですね。それとは別にトークンの技術を使ってアイデンティティのようなものを管理したり、単純なアプリケーションを作ってみたりする領域があります。

僕たちはどちらかといえば金融領域ではなく、非金融領域でブロックチェーンの技術を使いどのようなことができるのかをユースケースとして模索していくことをしています。ブロックチェーンのユースケースは結構あると思うんですが、ゲームやアイデンティティ、通貨などのユースケースでもう一歩先に進んで行きたいと思っています。

そもそもブロックチェーンを使わなくても、ブロックチェーン的な思想の方が大事だと考えているので、きちんとリスクや信頼性が分散されているのかなどを重視したアプリケーションを作りたいと思い活動しています。

―それはDAppsにこだわらない、ということですか?

そうですね。ブロックチェーンのエンジニアとしてやっていくのであればいろんな道があると思うですが、代表的なものとしては3つあります。

まず技術を追っていくという道で、例えばPlasmaだとかPolkadotだとかまたいろんなチェーンのプロトコルの掘り先だったり、自分からチェーンを作ったりなど技術で頑張っていこうというタイプです。

それと僕たちもこれに近いのですが、コンサルティングのような形で自分が持っている技術を伝えてプロダクトの開発や、サービズの開発をお手伝いするようなタイプです。そして単純にDApps、アプリケーションを作っていくタイプという3パターンが代表的だと思っています。その中で、DAppsも3つの選択肢の1つだと思いますね。

ブロックチェーンエンジニアはただ技術があればよいわけではない

―ブロックチェーンはエンジニアリングとしての領域は広いイメージがあるんですが、実際にエンジニアとして働くのはいかがでしょうか?

エンジニアとしてブロックチェーンのサービスを作っていて、ブロックチェーンを使っているからいいよねという段階は結構前に終わっていると思っています。そういう意味ではなぜそのサービスが必要なのか、ブロックチェーンを使う意味がないサービスの方が多いのかなと思います。

だからこそ使い所や、こういう意味や目的があるからブロックチェーンが自然に活用できるんです、ということを見つけないとブロックチェーンはあまり意味がなく価値が提供しにくいものではありますね。

単純に技術を追ったりコンサルティングの会社を作ったりするのではなく、その価値をどう見つけるかが大事になっているということが去年と比べて変わってきているなと思います。技術ももちろんですが、ビジネスの視点も探さなければならないということですね。

今後の展望

―ブロックベースさんは今後どのように事業を行っていくのでしょうか?

僕たちは今ユースケースを模索しているフェーズではあるのですが、プロダクトや技術を1つに絞って深掘りするものを見つけているわけではありません。その候補として、NFTやアイデンテティなどはありますが、もっといろんな価値が提供できるのではないかと考えています。そのためその選択肢を広げつつ、会社の方向性を明確にするために今ある選択肢も深掘りしていくつもりです。

―ブロックベースさんは他の会社の案件もやられていると思うのですが、どのような案件に取り組まれてますか?

会社の業界はあまり絞っていません。元々はHR(人材)の業界か医療の業界の案件を行っていましたが、今年2月に経済産業省が運営するハッカソンに参加して最優秀賞を受賞したため、それから様々な案件が増えてきています。

今は商社の取り組みの一部をブロックチェーンで効率化できるのか、ARPのパッケージの一部をアドオンで作り新しい価値提供ができないかということをしています。大きな取り組みもあったり、ハードウェアの会社の一部の仕組みをブロックチェーンで行ってみたりと、多種多様な案件が少しずつ増えてきているのが嬉しいですね。

―今後もいろいろ取り組みながら模索していくという感じですね。

そうですね。ブロックチェーンはとても模索がしやすい、模索をする可能性がある技術だなと思いますね。単純にシステムやコードを書けばいい、作ればいいというよりも、きちんと考えた方が価値が出る可能性がある技術だと思うので、もう少し深掘りしてきちんと価値が見つけられるといいなと思います。

2、3年前と比べると業界自体は盛り上がってきており、次第にブラッシュアップされているんだなということはすごく感じます。