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求人情報と登録エンジニアをマッチするAI・hachicoを提供する茂木桂樹氏にインタビュー

求人情報と登録エンジニアをマッチするAI・hachicoを提供する茂木桂樹氏にインタビュー

2019年1月にSES・人材派遣・紹介会社のエージェント向け、求人情報と登録エンジニアを1クリックでマッチするAIアシスタント「hachico」がリリースされました。

今回はこのhachicoを提供するCrossborders Innovation株式会社(本社:東京都渋谷区)の代表取締役・茂木桂樹さんにインタビューしました。

hachicoのサービスを立ち上げた経緯は?

もともと僕たちは、BtoBの社内の人材検索ツールを作っていたんですね。自分に必要な知見を持っている人がすぐに見つかるツールです。

そんな時、人材会社さんと話す機会があり、このサービスを人材会社向けにやったらより価値が出るんじゃないか。確かに課題にフィットするし、クイックに価値を出せそうだと感じました。ぼく自身が転職者、フリーランスとして人材会社さんと関わらせていただいた際、多くの人材会社さんに抱いた課題感にも合っていました。

その課題感とは何かというと、人材会社の方は、記憶と経験に基づいて求人情報と求職人材をマッチングしていることが多いということです。

記憶や経験は重要なんですが、過度に依存すると、時間がかかり顧客や人材をのニーズが高いタイミング逃すこともあるし、人材情報をつぶさに記憶しておくのは難しいのでそもそもの人選から漏れる人材も多く、機会損失が発生してしまいます。新任エージェントの方々だと、そもそも記憶でのマッチング自体も大変です。そして、そのような問題を解決するいいツールがありませんでした。

そこで、僕たちが考えたのは、人材会社さんが既に持っている経歴書というテキスト情報を活用して求人情報に対してマッチした人をすぐ見つけられるサービス。それをキーワード検索やタグ検索に頼らず自然言語処理でやろうと。そうすれば誰でも使える検索システムにすることができると思い、出来上がったのが現在のhachicoです。

着想してからどのくらいで製品化されたんですか?

着想したのは去年の4月で、そこから半年後くらいにあるIT人材派遣会社さんに使い始めてもらったんです。それで正式リリースが1月なので8ヶ月くらいです。

今後、hachicoを使うと案件と人材がどんどんマッチングしできるようになった、という実績を積み重ねていきたいです。強調したいのはマッチングのスピードと網羅性が重要ということですね。顧客も人材もマッチングのホットなタイミングを逃さず、さらに登録人材には最大限活躍の機会を創出します。

人材側からしても、登録してからすぐにいい案件に紹介される方が楽なんですよね。そうしないと、その間にも他の会社に登録してコミュニケーションをしないといけない。そうするとすごく時間と労力がかかるんです。

リリースして2ヶ月たった反響はどうですか?

生産性を上げていきたいという課題にマッチしているといった反響を頂いています。AIの分野で何かできないかとか、登録人材の経歴情報やマッチング履歴を解析して付加価値向上につなげられないかといった関心を持たれている方もいらっしゃいます。

人材派遣会社にどれだけいい情報を渡せるか、が今後の課題でしょうか?

また、hachicoを使ってくれているユーザーさんがおっしゃっていたのは、hachicoを使うと、「あ、そういえばこんな人がいた」という人も見つかり、候補者として復活できるということです。人材会社さんでは時間が経つほど登録人数も増えていくんですが、過去の人材の経歴まで記憶に定着させておくのは大変ですよ。

でもそういう人材でも、案件や転職先を探しているタイミングはあるのに、すごく勿体無いですよね。せっかくの貴重な資産なのに。hachicoを利用することでそういう人の掘り起こしにもつながり、再び案件参画や就職に向かって進めるという感じですね。

現状の課題や今後の展望はどうですか?

リリースして気づいた課題は大きく二つあります。

hachicoでマッチングを行うには登録人材の経歴データが重要で、そのデータ取込みは現在弊社で行っているんですが、これをいかに効率化していくかが一つ目の課題です。また、登録人材の経歴情報は、人材会社さんの貴重かつ極めて重要なデータです。個人が特定できないように名前や連絡先等を省いて共有いただくこともありますが、システム面でも運用面でもセキュリティの強化を日々続けています。そしてセキュリティに関して丁寧な説明を行い、ユーザーのみなさんに出来る限り安心いただけるようにすることが二つ目の課題ですが、これは今後もずっと課題感を持って取り組むべき部分と認識しています。

今後の展望として、人材データをデータベース化することで、色々な分析を行い新しい価値を提供していく計画です。例えば、経歴パターンの解析を通じて、個々の人材自身も気づいていないようなキャリアアップやキャリアチェンジにつながる案件や就職機会も提案できるようにするつもりです。人材会社さんでは、hachicoを使うことでそうした提案もしやすくなり、人材の成長を中長期でサポートできるようになる。

hachicoを使っている人材会社さんでは、登録しているエンジニアにとっても、中長期的に渡ってスキルアップなどの利点がある、そういう方向性に持って行こうとしています。

hachico公式
https://xb-i.com/hachico