キャリア

大学と地域のプログラミングコミュニティの交流点!江戸川大学・廣田有里教授にインタビュー

廣田有里さんは、江戸川大学メディアコミュニケーション学部情報文化学科の教授で、大学でのプログラミング教育だけでなく、CoderDojo流山の活動にも携わっておられます。(CoderDojoとは、無料かつボランティアが主導する、コミュニティを基盤とした子ども向けプログラミングクラブ)

IT企業でSEとして勤務後、大学教授になった廣田さんに、大学での授業やCoderDojo流山での活動についてお話を伺いました。

廣田 有里(ひろた ゆり)教授プロフィール

江戸川大学メディアコミュニケーション学部 情報文化学科 教授
修士(人間科学) 
IT企業で10余年、流通・卸業界のシステム構築を行ってきました。流通・卸業界で広く使用できるVisual Basic.netによる基盤作りを行い、業務の効率化を図りました。その後、本学に来てからは、業務知識を生かした実践的なシステム構築やプログラミングの指導を行っています。近年は、地域コミュニティの活動に関わり、地域でのITの利活用を検討しています。

SEから大学教授に

もともとIT企業でSEとして10年ほど勤務していました。大学教員になったのは今から12年前のことです。

大学教授になって一番変わったことは、どうやったら上手く教えられるだろうということを初めて考えるようになったことです。それまではSEとして、自分がどうプログラムを構築していくと効率がいいか、上手くプロジェクトを進められるか、そういうことを考えていました。大学教授になって、学生がどうすればプログラミングを効率良く習得できるかについて興味を持つようになりました。

また、学生が面白いと思うポイントも違います。私がプログラミングを面白いと思ったのは、自分で作ったプログラムが正常に動いた瞬間でした。どうしたらプログラミングが面白いと学生が感じてくれるかを考えるようになりましたね。

CoderDojo流山を作ったきっかけ

5年前くらいに、自分の息子にプログラミングを習わせたいなと思い、調べてCoderDojo柏に行ってみました。行ってみたら、そこは習う場所ではなく自主的に学ぶ場所だったのでとても面白くて、CoderDojoの活動ってとても良いなと思いました。

その時会った白澤さんという方と意気投合して、では流山にもCoderDojoを作ろうという話になり、CoderDojo流山を作りました。白澤さんは現在CoderDojo流山の代表をしています。白澤さんは他の地域のコミュニティでも活動をしており、色んな人に来てもらえるようになっていきました。

CoderDojo流山は江戸川大学で開催しているので、学生もボランティアとして参加しやすく、学生と地域の人の交流の場にもなっています。

コミュニティのプログラミング教育に携わる学生も

人に教えることで自分の理解を深めるためだったり、子供が好きだったり、単純にプログラミングが面白いと思っていたり、CoderDojoに参加する学生の理由は様々です。

CoderDojoに来る子どもたちも学生の方が年齢が近いこともあって友達感覚で楽しんでいます。

また、CoderDojo流山には社会人の方たちも来ていて、その中にはシステム系の会社で働いている人も多く、学生には刺激になっていると思います。普段の大学生活だけではなかなか関わることにできない社会人の方々と関わることで、社会勉強にもなりますね。

今後の展望

去年も2つほど行いましたが、学生が企画して子供向けに行うワークショップを今年もどんどんやっていきたいです。

学生自身もプログラミングを大学になってから始めているので、子どもたちが学ぶときにも「自分たちはここが難しかったからこうすればもっとわかりやすい」というアイデアを出せると思います。やはり、大学の授業だけで完結してしまうと、学んだことを実際の現場で活かすということが不足してしまいます。

大学で学んだプログラミングをCoderDojoで活かすことで、周りからの反応も得られ、学生の学びにもつながると思います。