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石倉洋子が語る「今プログラミングを学ぶ理由」と「日本のプログラミング教育」

石倉洋子が語る「今プログラミングを学ぶ理由」と「日本のプログラミング教育」

石倉洋子さんは、一橋大学の名誉教授で、経営戦略、競争力、グローバル人材が専門分野です。現在は、世界の課題を英語で議論する場「SINCA」のプロジェクトを行っています。

今回は、ご自身でもプログラミングを勉強されている石倉さんに「プログラミング教育」というテーマでインタビューさせていただきました。

石倉洋子

一橋大学名誉教授。専門は、経営戦略、競争力、グローバル人材
バージニア大学大学院経営学修士(MBA)、ハーバード大学大学院 経営学博士(DBA)修了。マッキンゼー社でマネジャー。青山学院大学国際政治経済学部教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授

公式ブログ
https://yokoishikura.com/

自身がプログラミングを学び始めたきっかけ

もともと新しいもの好きで、プログラミングは前からやりたいと思っていました。プログラミングが大体こういうものだということがわかれば良いと思っていたので、最初は無料でできるオンラインのプログラミング学習サービスを使いました。でも、プログラミングは少しでも間違えるとエラーになりますよね。本を買ってやってみたりもしましたが、時間も取れなかったのもあり、結局あまりできずに終わってしまいしました。

でも興味はずっとあったんです。「ダボスの経験を東京で」を辞め、新しく「SINCA」を始めた去年の3月頃、その時の10人のグループの中の一人があるオンラインのプログラミングコースを履修したといっていました。話を聞くと、このプログラミングコースでは、わからないところを質問してもすぐに返信がくるし、かなり良かったみたいです。

私もそのオンラインのプログラミングコースをやってみることにしました。最初は全然わかんなくて苦労しましたが、12週間くらいかけて何とかできて。これはやっぱり面白いな、ここまでできたからこれからも続けようと思いました。

私のブログはワードプレスだったので、ワードプレスを知ってたら良いんじゃないかなと思い、オンラインコースのパーソナルメンターに相談をしました。やりたいことがこれですと。次は、16週間かかってそれでも終わらなかったので、延長して、なんとかオリジナルサイトも作ることができました。

サービスを作るためにプログラミングがある

私は、やりたいことはいつもあって、それを実現するための手段としてプログラミングを学びました。一方、慶應大学の教授をしていた頃から、テックが好きな人と会う機会がかなりありました。でも、プログラミングはできるんだけどやりたいことがわからないという人にたくさん会いました。

逆じゃないかなと思います。作りたいものが先にあってそのためにプログラミングを学ぶことが大切。

私もウェブサイトを自分で作りたいから、毎回人に聞くのではなく、この機会に少しは自分でわかるようになろうと思い、プログラミングを始めました。

小中学生からプログラミングを学ぶことについて

私は良いと思います。プログラミングは一つのツールだから、ツールはなるべくたくさん知っておいたほうが良いと思いますよ。

プログラミングは一つのツール

ツールは、若い時にやればやるほど使えるようになる。包丁使うとか、英語を使うとか、プログラミングもそういうものと同じだと思います。

ただ、ツールはツールでいいんだけど、じゃあ何をやりたいのかってことは忘れてはいけないことだと思います。やりたいことがあって初めてじゃあそれをどうやってやるか考えますよね。あなたは何をやりたいの?どう思うの?って聞いても、みんな答えられない。目的を明確にしないで、ツールばっかりに走ってもしょうがないです。

なぜプログラミングを学ぶのかを考えるべき

日本って基礎教育は割としっかりしていて、読み書き算数はできるんですよね。基盤はしっかりしているのに、その上に乗っかっているものが違っているような気がします。

例えば、働き方だって残業時間を短くすればいいだけじゃないですよね。なんのためにやるのか、ここをみんな忘れている。そう言う表面的な数字に走りすぎて、数字が目的になってしまっている。なんでみんな長い間働かないといけないのということを考えることが先です。なんで朝のラッシュの時間に満員電車に乗って通勤しているの、というのも常にある疑問です。

小中学生からプログラミングを学ぶことは良いことですが、同時になんでやるのかというもっと根本的なことも考える必要があります。

何事も楽しんで学ぶ姿勢が大事

日本人はなんでも難しく考えてしまうことが多いですね。何かを習う時は、もっと楽しく考えて、こんなことができるようになるよというモチベーションでやれば良いのに。

だから、新しいことを学ぶ時は楽しくできるように考えた方が良い。プログラミングだったらスクラッチなどわかりやすいものからやるとか。本来新しいことを学ぶのって楽しいことだと思います。英語ができないとこれからやっていけないよと言う大人が多い。そうじゃなくて、英語を学べば世界が広がって、世界の人とコミュニーケーションができる。

そうやって何事も楽しく学んでいく姿勢が大切だと思います。

最後に

少し前はテクノロジー万能と言われ、データでなんでもわかると言われている時代がありました。でも今は、それはちょっと違うんじゃないかとみんなが言い出してる。

そもそもプログラミングはプログラムをするってことですよね。それは一部のことができるって話で、それで全てができるわけではありません。やはり、重要になってくるのは、自分が何をしたいかです。そのためには、世の中がどうなっていて、どんなことをみんなが言っているのか知っておく必要があります。

世界にはたくさんの人がいて、意見の違う人がたくさんいます。でも、日本にいれば安全だし、わざわざ出たくない。だから、まあいいやってなる。

インプットが何にもない中で自分が何をしたいかを考えるのは不可能です。インプットが限られていると今までと同じようなアイデアしか出てきません。今はもうこれが絶対正しいと言うのはない時代になってきています。色んな意見を知り、自分で判断することが大切です。

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