キャリア

それぞれのやり方を尊重した学びを!プログラミングワークショップ・OtOMOの倉本大資さんにインタビュー

OtOMOは毎月子ども向けのプログラミングワークショップを主に都内(三軒茶屋)で開催している団体です。ワークショップでは毎回テーマが設定され、Scratchを用いてみんなでプログラミングをします。例えば、実際のゲームのリモコンを使ってScratchで作ったゲームを行ったり、サイコロの目の出る確率をシミュレーションしたりととても面白そうな活動がたくさんありました。

倉本さんはScratchに関連した本や雑誌の執筆もされていて、著書には「使って遊べる!Scratchおもしろプログラミングレシピ」と「小学生からはじめるわくわくプログラミング2」があります。

今回は倉本さんにOtOMOができたきっかけや特徴、今後の活動など様々なお話を伺いました!

OtOMOホームページ
https://otomo.scratch-ja.org

OtOMOを始めたきっかけ

―OtOMOを始めた経緯を教えてください。

最初からOtOMOができたというわけではなく、『子どもプログラミングサークルScratch』という名前で川口市のメディアセブンという場所の企画・ワークショップという形で始めました。1年後、企画という形でできなくなった時に、当時集まっていたメンバーでどうしようと考えて、自分たちでOtOMOとしてやっていくことを選びました。

子どもプログラミングサークルScratchをしていた最初は私とメディアセブンのスタッフともう一人私の同級生の3人が中心メンバーだったのですが、会を重ねて行くうちに多くの人が参加してくれて、独立しようと決めた時には10人ほどになっていました。

―最初からScratchを中心にやっていたのですね。

そうですね、その時からScratchをやっていました。ただ当時はScratch1.3という古いバージョンでブロックもまだ英語しかなかったので、自分たちで作った英語ブロックの訳表を配って、子どもに解説をしながら活動を行なっていました。それが2008年のことなので、今は始まってから11年目になりますね。

―その後どう今のOtOMOになっていったのですか。

最初の活動の中で「子どもプログラミングサークルScratchという名前が長い」という意見や「オリジナルな名前をつけたい」という意見が出てOtOMOという名前になりました。
川口のメディアセブンから出た後は例えば下北沢や渋谷など様々なところでやっていましたが、最終的に三軒茶屋に落ち着いて今も世田谷の三軒茶屋で活動は行なっています。

OtOMOの特徴、OtOMOで得られたこと

―OtOMOの学びの特徴はありますか?

OtOMOらしさという点では、みんなでやることが揃っているという点があります。毎回こちらがテーマを示して、そのテーマをみんなでやるという流れで行っています。

ですが、同じテーマでしていくなかでも、お手本通りみんなと同じものを作るのがゴールではなく、様々やり方を尊重し、この方法を使ったらどう作れるかという可能性を広げて行くことを大事にしています。それがOtOMOらしさですかね。

ただ、テーマを設定するということ自体にすごく迷いが生じた時期があって、一時完全に寺子屋方式でやりたいことを持ち込んでもらい、場所とアドバイスの提供だけをするという形で行なっていたこともあります。迷った理由としては、最初のうちはScratchというものを皆等しく知らなかったからこそ一律のテーマを決めてできていたのですが、時間が経つにつれて上級者と初級者の差が出てきたり、テーマごとに参加してくれる子が異なったりしてきたことがあります。子どもたちのレベルや興味を制限せずに、全員が来ることができるやり方がいいと思ったんです。

ですがやり方を色々考えてみた結果、最終的に僕たちがテーマを持っていきそれをやってもらうという形になりました。

―活動そのもので、やっていてよかったと感じることはありますか?

割とアットホームな雰囲気でやってますので、いろいろな子どもたちの近況を耳にすることがあって、その様子を聞くとこちらも嬉しくなります。また、多くの子どもたちに直接触れることができ、ワークショップを行う中で「子どもはこういう反応をするんだな」「子どもが学んでいく上でこういうことが起きるんだな」ということを、直接子どもたちを通して観察できたことがよかったと感じますね。

今後の展望

―今後はどのように活動をしていくつもりでしょうか。

OtOMOの最近の活動としては、ここ2ヶ月くらいテーマは与えず方法論としてモブプログラミングをやることにしていて、プログラミングをネタにみんなで集まって何かすることができるような活動をしています。

OtOMOの活動自体はどんどんやっていきたいです。ですが、私たち運営側が多忙でかなり不定期になってしまっているので、OtOMOのような活動をどこか他の人にもやってほしいとも思っています。

私も最近OtOMOで得た経験をもとに本を書いたり、子供の科学という雑誌で連載をしたりしています。OtOMOとして活動するよりも、本を書くことの方がScratchを広める上でより効率が良いと思えるのでそちらが中心となってはしまいますが、これらの活動も本来OtOMOがあったからこそできたことなので、そういう点でもOtOMOはこれからも続けていきたいですね。