キャリア

プログラミングスクールからプロトタイピングスクールへ!ProtoOut Studioの、のびすけさんと伴野さんにインタビュー

プログラミングスクールからプロトタイピングスクールへ!ProtoOut Studioののびすけさんと伴野さんにインタビュー

ProtoOut Studioとはプログラミングと企画、両方のスキルを持った人材を育てる日本初のプロトタイピング専門スクールです。プロトタイピングとは完成品を作る前に、試作品を作りフィードバックを受けながら開発していくというプロセスや方法のことを言います。

今回はProtoOut Studio(プロウトアウトスタジオ)の校長の菅原遼介(のびすけ)さんと事務局長の伴野智樹さんにお話を伺いました。

ProtoOut Studio設立のきっかけ

―このスクールを始めたきっかけを教えてください。

のびすけ
のびすけ

もともと教育系の事業をやっていたのですが、事業を進めいく中で、スクールを自分でやってみたいという気持ちが出てきました。

既存のプログラミングスクールやプログラミングを学ぶサイトなどのゴール設定は、エンジニアに転職することや、プログラミングを習得してフリーランスになることが多いですよね。

僕はとあるスクールのメンターをしているのですが、入学・卒業した方などと話をするとエンジニアに転職や、起業をしたいわけではないんだけれどプログラミングを勉強している、という人もいらっしゃるんです。でも、スクールのゴールって転職や起業を設定していることもあって、そうじゃない人のための丁度良いゴールみたいなものがないんですよね。

そこに生きづらさを感じている人もいて、メンタリングしていて学生から言われていたのは、そういうつもりがないのに転職などを求められている節があり、成果発表が辛いというの話がありました。

 

―今回始めるスクールのゴールは何になりますか?

のびすけ
のびすけ
転職を希望しないのであれば、何をゴールとして設定するのが良いのかいという事を考えていました。

今でも表現の仕方は悩んでるのですが、僕らのスクールのゴールは転職でも起業でも無く、小さくても良いから自分自身の作ったプロトタイプやプロダクトを社会にアウトプットすることかなと思っています。

ちょっと話が逸れますが、ものづくりをしていたり、モノを作って発信している人たちのコミュニティを見ていると、ただモノを作ってそこで終わってしまうということも多いんです。例えば何かを作って、コミュニティで発表はしてもそれ以上にはならずそこで終わってしまうとか。

それだけだと勿体無いなと。もっと社会やビジネスに残せるインパクトはないのかな、と思ったんです。インパクトって表現が正しいかは分からないですが、インパクトがないと、作って自分たちで楽しいよねで終わってしまうんですよ。でも自分で作って楽しいと思える人達だし、雰囲気はすごく良いので非エンジニアの方にもそういう雰囲気が広まって欲しいんです。

そのためには自分たちが楽しいよねだけではなくて、自分たち発信で作ったものが社会やビジネスに残せるインパクトを出せると良いなと思って。それをやるためには、まず作れる人をもっと増やさないといけないし、作れる・プログラミングができるという話ではなくて、小さいものでも良いからまるっと組み合わせて形や一つのものにできるということが必要だと考えました。

何かブラウザの色を変えるブックマークレットでも良いですし、例えばFacebookを見ているのをバレないようにページを青から白に変えるとか、小さいことで良いんです。昔mixiでそういうのを公開している方がいましたね笑

何か自分の以外の人に使ってもらえるものを作り、発信ができる人をもっと増やしていくことで、どこかで「そういう生き方ってかっこよくないか」という注目が集まれば、を得て後から入ってくる人も増えて、ものづくりの領域が広くなる、という感じのことをこのスクールを通じてやっていきたいな、と思っています。

―伴野さんは一般社団法人もやられていますよね。

伴野
伴野
そうですね。僕は一般社団法人MAというところでMashupAwardsという開発コンテストをやっています。ものづくりというかIoTに関わらず10数年やっているコンテストなのですが、ソフトウェアもハードウェアもあって様々な人たちが物を作って発表するというコンテストですね。

僕の課題感としては、のびすけさんと似ている部分がありますいろんな課題があるんですけど、1つは社会的価値を見つけていきたいということですね。

今メイカーやプロトタイプを作る人って本当に総数は増えているんですよね。例えばクラウドサービスの価格もどんどん下がっていますし、ウェブのAPIも充実しています。本当に安価に誰でも始められるようになっている時代なんです。

プロトタイピングできる人の人数は徐々に増えていって、もちろんそれだけで良い人もいますが、それを何かに繋げたい人もいるわけで。なのでプロトタイピングが出来る人たちの社会的価値というものをちゃんと作って上げなければならないと思うんです。

作っていくというのはおこがましいんですけど、ちゃんと見えるようにしてあげないと、結局メイカームーブメントと言われるように「ムーブメント」になってしまって、ある意味土日のパパの趣味みたいなものになってしまうんです。そうしたら肩身が狭いと感じる人もいるじゃないですか。やっぱり肩身が広い方が一層楽しめますからね。

そういったところの課題感というのはのびすけさんが考えていたことと同じで、そういう人材を増えていった方が日本自体が良くなっていくだろうなと思っていたので、今回声がけただいて一緒にやっていくことになりました。

実践と社会と関わることを重視したプログラミングスクール

―具体的にどのようにサービスを行っていくかということを教えてください。

のびすけ
のびすけ
今までのスクールに加えてアウトプットを重視するということですね。

実家に帰った時に「あんた無線LANの設定やってよ、得意なんでしょ」みたいに言われたことありません?この業界で働いていても別に知らないよという感じですが、でもそれって、そこの知識が足りていなかったんだなということがわかる実践タイミングじゃないですか。そういうことって通常のスクールだと卒業制作の時にやっとわかるんですが、通常のスクールだとPHPとかRailsとかやってWEBを作ろうということが多いので、デバイスを作ろうとか、チャットボットやスマホアプリを作ってみようみたいな話にいざなった時にその分野はやったことが無いから、分からないし作れないというケースが多いと思っています。

明確なアウトプットを出したいと考えた時に、ほぼ何も能力がついていないという自分の現状を知るのですが、期限もあるので新しく勉強する時間も無いです。結果的に元々作りたいと思ったものよりも、現状のスキルで自分が作れるものを作るしかないということになってしまうんです。

その、知識が足りていないことに気づいて学習するというサイクルを早く回すことが大事だと思っていて、カリキュラム内でハッカソンをやりたいと思っています。

ハッカソンはそのサイクルを1周させている良い例だと思っていて、すごく勉強になると思うんですよね。僕が過去ハッカソンに参加している時にいつも思っていたのが、ハッカソン2日目くらいのタイミングで「あの知識持っていればよかったな」と思うんです。2日目くらいになるともう時間がなくて今あるものでしかできないので、その時にあの技術を学んでおけばよかった、とすごく思うんですよ。

実戦を取り入れながら学習することが大事ですね。

これも検討中なのですけど、授業の宿題としてQiitaに投稿や、動画を撮影してインスタに投稿したものを提出するなども良いかなと思っています。何か小さくても良いから社会に出してみるのが大事だと思っていて、それで反応があればなお良しだし、反応が無かったら無かったでそれが社会の反応だと思っています。作って発信することを繰り返さないと社会とのズレは分からないと思うので、普段の授業からインプットとアウトプットを大事にしていきたいですね。

具体的に細かく決まってはいないのですが、MashupAwardsのファイナルイベントがちょうどスクールの1期生の卒業発表のタイミングに被るんじゃないかという気がしていて、そこで優秀な作品があればMashupAwardsの方で発表する、という枠組みが作れたら良いなとは思っています。

―MashupAwardsのコンテストは誰でも応募できるのですか?

伴野
伴野
はい、ものを作っていれば誰でも応募できますね。特にルールもないので、プログラミングを始めたばかりの小学生から、60歳くらいの方まで幅広い方に応募いただけるのがMashupAwardsです。

―とにかくアウトプットしながらインプットする、というのを主題としておられるわけですね。

のびすけ
のびすけ

そうですね。理想を言えばプログラミングだけではなくサービス開発に関わる全てのことを学べると良いかなと思っています。

それって人生をすごく豊かにする経験になる気がしています。僕がサラリーマンエンジニア時代に不満に思っていたことが、全体から見ると小さなことだったということも、プロトタイピングやサービス開発をして気付きました。全体を見渡すことによって、自分がどう生きていくのが楽しいのかということが分かってくると思います。

それはハッカソンもそうだし、ものづくり全般を通して気づくことだと思うんです。主体的に何かにかかわらないと気づけないことなんです。

今回のスクールはそれに気づけると思いますし、独りよがりじゃないフィードバック、つまり社会に出すこともできます。友達から何か言われるだけではなく色々な第三者からフィードバックをもらえることや、自分やプロダクトのポジションを分かってくること、ユーザーができるとユーザーのことを愛しく思えるようになること、そういうことは実際に社会に出すということを体験しないと得られないものなんですね。

公式サイト
https://protoout.studio