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Python 3 エンジニア認定とは?一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会・代表理事吉政忠志氏にインタビュー

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会では、Python言語の試験であるPython 3 エンジニア認定基礎試験とPython 3 エンジニア認定データ分析試験を行っています。

特徴としてはPythonicを重視している、ということでただの試験ではなくPythonの長所である保守性・可読性を実務で活かせる力がつくものとなっています。

今回は代表理事である吉政忠志氏に、試験を開始したきっかけや受講者へのメッセージなどのお話を伺いました。

Python 3 エンジニア認定公式サイト
https://www.pythonic-exam.com/

Pythonの現状

Pythonは日本では結構難しい言語だという印象がついています。なぜなら一般の人がPythonを知ったきっかけというのがAIだからです。ただ、海外では実は初心者向けの言語としてPythonは知られています。ですので、日本でプログラミングをこれから始める人にも入門としてPythonは非常におすすめだと思います。

日本では年間の求人数が年間8千人くらいしかいないんですが、アメリカではJavaに次ぐ2番目で年間約5万件あり求人数はとても多いです。求人数は170%くらい伸びていて、Pythonは今成長率が1番なんですよ。

Pythonの用途はいくつかあるんですね。まずはWebで、実はこれは用途としては実は日本で一番少なくて、AIとビックデータ、そして後もう一つはOpenStackインフラ系などにつかわれています。合計4つの使い方があります。

試験を始めたきっかけ

―認定試験を始めたきっかけを教えてください。

実際にPythonの業界が盛り上がって普及していくタイミングで、ある種の評価方法が必要になってくる局面があります。例えば市場が大きくなるときに、それまでPythonを使って活躍してきた人に加えて新たに扱い始める人が増えていきますよね。しかし、この人たちがどうやってPythonを学ぶべきかという指標がないと業界自体がめちゃくちゃなことになってしまうんです。

実際に起こっている問題としては、今出版されているPythonの本の中に「Pythonic」ではない本が結構あります。

「Pythonic」というのはPythonのフィロソフィー(哲学)、作法という意味です。その通りに書かないとPythonの1番の長所である保守性、Pythonは誰が書いても引き継ぎやすいという特性が損なわれてしまうんですね。そこでPythonicを普及させるための手段が必要だと考えて作ったのがこの試験です。

―Pythonの試験を初めて1年ほど経過されましたが、受験者数は国内でもトップクラスになっていますよね。

そうですね。成長したのにはいくつかの理由があって、まずPyCon JP というPythonについてのカンファレンスをされている社団法人があるんですが、そこの代表理事の寺田さんや、Pythonで名前が知れたビープラウドの佐藤さん、たかのりさん、東大助教の辻先生に参加いただいたんです。もう一つはPythonが基本情報処理試験の範囲に入ったこと、この2つの影響が大きいですね。

Python試験は寺田さんと一緒に運営しており、ビジネス系は私でコミュニティ系は寺田さんという役割分担でやっているため、寺田さんに協力いただいたというのはすごく大きいです。

試験問題自体も国内トップクラスのパイソニスタの人が監修しているので、信頼できるテストになっています。

Pythonicを重要視した学習を

―受講者の方に何かメッセージがあれば教えてください。

まずはPythonicということを意識して学んで欲しいです。JavaっぽいPythonなど色々あると思いますが、そうすると誰でも同じようなコードが書けるというPythonの良さがなくなってしまうと思います。

業界全体が同じようにPythonについて知っているということが非常に意味があると思っているので、協会のホームページにもPythonicとは何か、Pythonicを普及するためには、ということを書いています。

この試験はPythonicを普及するためのものなので、基礎試験の方の教科書はPythonの作者Guido氏に書いていただいている、書籍を教科書に採用しています。

―Pythonicについてこの試験自体だけではなく、実務でも生かしてもらいたいということですね。

実際にPythonのコードは書けるのに、配属されたら他の人が書いたコードがわからない、もしくはチームに参加してみて一緒に働いている人と違うコードを書いてしまいました、ということがあり得るんです。ですので、この試験でそういった問題を無くせたらと思っています。

Pythonを学習する上ですごく大事なのは、今Pythonについて様々な本がありますが本を選ぶときに著者のプロフィールを調べるということです。もしその人が普段Javaを書いている人だと、Pythonのコードもうまく書けるという確率は結構低いので(なんでもできる人はもちろんいますが)、確認しておくことが必要ですね。

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