TRUNKは、トレーニング・インターンなどのスキルアップから、就職活動などのキャリアサポートまで全て無料でおこなっているサービスです。
今回は、そのTRUNKのCTO布田隆介さんにサービスを始めた経緯から今後の展望までインタビューさせていただきました。
TRUNKを立ち上げた当初の状況
最初は、TRUNK側で学生のスキルを認定して、毎週3人レコメンドするというサイトでしたが、そもそも企業側と学生側の母数が圧倒的に少なく、マッチングの精度が低いという状況でした。
マッチングの精度を上げるには、企業側の情報が豊富にあることと、学生がたくさんいることが必要だと考え、インターンなどの学生の活動に対して人事がスカウトするという方針に変更。
当初の新卒のミスマッチをなくすというところから学習プラットフォームとしての役割も持つサービスに変わっていきました。
TRUNKのサービスについて
TRUNKは学生に向けてエンジニアやデザイナーなどの養成コースを提供するサービスを提供しています。その養成コースは現在オフラインで提供され、またコースの中にはTRUNKを利用する企業によって提供されるものもあり、それらのコースを受講する学生は実際にその企業のオフィスに行って教育を受けることになります。
TRUNKは学生のために就職活動で使えるWebレジュメも発行しています。学生はコースを修了することで、学んだことを「自分がもつスキル」としてアピールすることができようになっています。そして、そのスキルなどに応じて学生には様々な企業からスカウトが届くような仕組みにしています。
どんな学生がTRUNKを使っているか
まだ将来何やりたいか決まってなくて、色んな職業を体験するためにTRUNKを利用している大学1、2年生が多いです。また、他にもエンジニアになりたいなど、やりたいことが決まっている人はインターンを探すために利用する人もいます。就職活動の際には就職活動のサイトとして活用することも可能です。
様々な学生のニーズを満たし、学年によってもコンテンツをサイトに出し分けているので、色んな使い方ができると思います。
現在登録している学生の数は5000人ぐらいで、特に関東の学生の利用が多いですね。
資金調達をした理由
先日、求人情報サイトなどを運営するディップから資金調達を行ったことを発表しました。
元々、僕自身は2社ほどスタートアップのエンジニアをやっていましたが、その時に序盤に資金調達をして苦労するということを経験したので、今回は自分たちのお金だけでやりたいと思っていました。
資金調達する前に少しサービスの機能を変えたことで、マッチングの精度がかなり高い数字に。マッチング率が上がったので、このまま企業側と学生側が増えていけば、さらに伸ばすことができると思い、資金調達することを決めました。資金調達したお金は、主に営業と開発、マーケティングにも少し使っていきます。
また、これも最近発表したのですが、ゼロ高のスポンサーにもなりました。ゼロ高のスポンサーになった理由は、TRUNKのサービスを他の場所や年齢層の方から知ってもらうためです。やはり、若年層から就職支援まで全てを自分たちでやるのは難しいので、他のサービスと協力しながらコンテンツの開発などもやっていきたいと思っています。
今後の展望
去年から開発しているのが、オンラインで勉強が完結するサービスです。TRUNKは「生まれた環境に関係なく、やる気次第で誰でも活躍できる世界をつくる」というビジョンを掲げています。
現状、オフラインだけだと完全に場所が限られてしまっているので、オンラインで誰でも学習ができるサービスを作りたいですね。元々、地方でやって欲しいとか、オンラインでやって欲しいという声はありました。
今後は大学生以外にも第二新卒の方、さらに若年層まで広げようと現在、社内で検討中です。
3年ぐらいやってきて、教育環境を変えるためにはその人を変えることももちろん大切ですが、それ以上に家族や親を巻き込んでいく必要性があるなとユーザーを見てきて感じています。なので、あくまで当社のメインサービスは新卒向けですが、親と一緒に受けるサービスについても検討はしています。
まずは、教育と採用でシェアの1パーセントを取っていきたいです。
教育はお金にならないと言われているし、実際、従来の塾などは月謝を払った時点でビジネスが成立しちゃっていますよね。その後、本人が勉強しようがしまいが関係なかったり。
僕らとしても、学生のスキルを伸ばすこと自体が事業に直結していくので、今後もTRUNKは教育を無料にして、しっかりとスキルを身につけて成長した人が採用されていくという流れをつくりたいです。
TRUNK公式ページ
https://trunk.fm/
